京都の林業へと繋がる新しい製品開発

京都の地産「北山杉」「ヒノキ」などの木材は、海外からの安い建築材の流通拡大、和室の減少などに伴い、流通が少なくなっています。京都の林業家が事業を維持する事が難しくなり、結果、京都の美しい山の維持が出来なくなってきています。

京都産ヒノキの香り、質感など、今までに無い「化粧品、アロマ商品、木工製品」を通して、新しい魅力を発信する事で京都の地産木材の確かな流通を作り、先人たちの想いが折り重なって作られた美しい京都の山を次世代にも伝えていく事を使命としています。

京都ブランドとして確立し、「伐って,使って,植えて,育てる」本来の循環を通じて、林業を振興する事で豊かな自然を保護・保全していきたいと思います。

※衰退した日本の林業活性化に向けたイノベーションプロジェクトです。

ユニバーサルデザインな仕事作り

ご病気の方や障害のある方は,最もコンディションが良い時間帯が真夜中という方も多く,その時に集中して仕事をすれば,とてもはかどるというお話をお聞きします。KYO no HINOKIの木製品は組み立て前の状態をキットで郵送して、コンディションが整う時に自分のペースで作業していただいています。

在宅でもできるお仕事の仕組み

自宅でアロマディフューザーをはじめ指定された製品製造をしていただき,(出来高)×(個々の金額)によって代金を支払います。

このシステムは,在宅しながら仕事ができるうえ,時にはご家族にも手伝ってもらいながら,働きがいのある仕事を通じて,生活の質の向上に必要な収入を得ることを目的としています。

ナチュラルで人にも環境にも優しく,世界に発信するブランドの担い手として,自信を持って,モノづくりの喜びを感じていただきたいと考えています。障害に限らず年齢を重ねると,急に大病を患う方も多いでしょうし,様々な理由から,通常の勤務形態で働くことが困難な方は多いと思います。

製造業の生産現場では,時間内に一定以上の個数を生産することが求められるので,生産性を高めることに向かない方は仕事に就くことが困難です。体調を崩した場合も,短時間勤務が難しく,無理をしなければならないため,退職を余儀なくされるケースをよく耳にします。これは社会の仕組みが悪いのではなく,短時間でいかに多くの製造を行うかということが,製造業の生命線であるからです。

弊社が目指す在宅での仕事に対する考え方は,逆転の発想で,大量生産・製造,材料費のコストダウン,価格競争といった市場で勝負するのではなく,いかに独自性のある素材やアイデア,時には手間をかけることで,付加価値を付けて十分な利益を確保するというスタンスに立っています。

こうした仕組みづくりは,一朝一夕にはできませんが,従業員のためにチャレンジして,実現するためにブランド化し,世界に向けて発信できる商品を開発するのが,経営者の腕の見せ所だと考えています。

仕組みの源

(株)KyotoNaturalFactory CEO大橋俊矢も大病を経験した一人です。多くの人と関わらなければならない経営者の責任と,体調とのバランスが思うように保てず,働きたくても思うように働けない状況が辛く,引きこもってしまった時期がありました。

引きこもりの辛さを味わうことがなければ,こうした発想に至らなかったかもしれません。一零細企業の経営者として,長年培ってきた既存の業務をこうした在宅就労向きに転換して利益を出し,事業を継続することは,非常に難しいと思います。弊社もトライする中で,ハードルの高さを体感しました。

“他者や社会のために創造する”「利他ビジネス」

“他者や社会のために創造する”「利他ビジネス」です。これから創業される,志ある経営者や若い方が,今回のアイデアソンで目指されるソーシャルグッドに繋がる「利他ビジネス」を次々に創造される社会になれば素敵な京都,素敵な日本になるのではないかと感じています。

微力ながらリーディングカンパニーとしての弊社にできる役割を担って行きたいと思います。

京都市保健福祉局障害保健福祉推進室様にて
取材して頂いた記事は下記よりご覧頂けます。
障害のある人と地域企業でつくるソーシャルグッド

 

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